ちょっといい自転車に乗りたいということで、いざ何にしようか考えていると、『ロードにするか、クロスバイクにするか?』これに悩まれる方も多いです。
根本的にことなるのは、ロードバイクは基本的にレース用、クロスバイクは
レース機材ではありません。
一般的にママチャリと呼ばれる軽快車とは明らかに違ったスポーティーな走行感を体感することはできますが、用途としましては、街乗りと、ちょっとしたサイクリングをするためのものです。
クロスバイクは、ロードバイクとマウンテンバイクを街乗り用に混合させ、アレンジしたものです。
メーカー、モデルによって、ロードバイク寄りだったり、マウンテンバイクの色が濃いものと様々です。
限りなくロードバイクに近いものとして「フラットバーロード」と呼ばれる物もありますが、これはロードバイクをフラットハンドルにしただけのものと考えていいと思います。
ハンドルの違い
見た目ですぐに分かる場所、ハンドルです。
クロスバイクのフラットハンドルは、一般的な軽快車と同様、違和感なく使用できると思います。
ドロップハンドルは、グリップする箇所を状況によって変えることができ、疲労感を分散させたり、状況に応じた姿勢で乗ることが可能です。
ジオメトリの違い
ジオメトリとは、自転車ではフレーム自体の各パイプの長さ、角度等の設計の事を指します。
メーカー、モデルによって様々ですが、一般的にロードバイクよりクロスバイクの方がトップチューブが長めに設計さてており、ハンドル位置は高く、ロードバイクが前傾姿勢になるのに対し、クロスバイクはアップライトで楽な姿勢で乗車することができます。
また、ホイールベースも長くなるため、直進の安定感も増します。
また、エンド幅はロードバイクが130mmに対し、クロスバイクは135mmが多いです。
クロスバイクに最初から付いているホイールは、重量が重く性能的に劣るものが多いので、交換される方が稀にいます。しかし、OLD(オーバーロックナット寸法)が135mmの完組みホイールを探すと、あまりいいホイールがなかったりしますので、クロスバイクを買う際には、130mmエンドのものを選んだほうが、ロードバイクのホイールを使用できますので、カスタムの幅が広がります。
タイヤ幅の違い
大体のロードバイクは、700×23c(700はタイヤの外径サイズ、23cは幅になります)が使用され近年は25cの幅も増えてきました。
クロスバイクは、28c以上のタイヤ幅のものが使われることが多く、ロードバイクのタイヤと比較して、多少の悪路への対応、安定感を考慮したサイズが純正スペックとして装着されています。
タイヤはあくまで消耗品ですので、交換することもあるでしょうから、はじめからそこにこだわらず、好みに応じてタイヤを履き換えるのも良いと思います。
コンポーネントの違い
クロスバイクあくまで街乗り用として作られていますので、コンポーネント(シフター、クランク、ディレイラー、ブレーキ、スプロケットなど)は、そこまで高級なパーツは使用されません。
一部高級なクロスバイクとして、無駄に最高スペックのパーツがアッセンブルされたものもあったりしますが、街乗りにそこまでの変速、制動の精度は必要ではありませんから、それは自己満足の世界と思っていいと思います。
最後に・・・
沢山違いはありますが、一番大切なのは、自身にとっての用途、また、愛車として気に入る事ができるかです。
移動手段、街乗りをメインとして考えるなら、クロスバイク。
スポーツ、ロングライドを主として考えるなら、ロードバイクを選ぶのがいいでしょう。
ロードバイクより、クロスバイクの方が、基本価格は安いものです。
スポーツバイクを初めるにあたっては、クロスバイクの方が取っ付きやすいのも事実。
しかし、クロスバイクを買って間もなくロードバイクを購入する人も多々いらしゃいますし、最初からロードバイクを買って、大して乗らずに部屋のインテリアになっているという話も耳にします。
自転車を買った後の自身を想像して、よく検討することをおすすめします。
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