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はじめに
「自転車の乗車前後に行うメンテナンスについての記事を書いてください」
と言われたので書く事になりました。
便利な世の中になったものでインターネットで調べれば
様々な情報が観れる時代ですよ、素晴らしいですね。
スポーツバイクに乗り始めて色々と調べてメンテナンスについて
色々と調べて実施している人は多くいると思います。
まだ初心者で全くわからない人も居るでしょうし
もう何年もやっていてメンテナンスも出来ている人も居るでしょう。
今回はロードバイクだけでなく、マウンテンバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクすべてに共通するメンテナンスについて
私がメカニックとしてやってきた事と薦めている事を紹介します。
自転車に乗る前のメンテナンス
注油
ロードバイクの注油は主にチェーンに行われています。
これはロードバイクだけでなく、マウンテンバイクやクロスバイクなど、自転車全部に共通しています。
注油についてはオイルの種類にもよりますが基本的に乗車する直前では効果は低くなります。
オイルがチェーンに塗布されて馴染むまでにどんなに早くても15分は掛かります。
理想は前日12時間以上前には塗布しておく方がオイルの性能をより引き出せます。
特にレースに出る人は要注意ですが、レースの直前にオイルを指してもそこまで効果的に性能を発揮は出来ません。
つまりこれは乗った後にチェーンオイルを注油するとしても全く問題ないのです。
但し、次回乗るのが一か月後など期間が開く場合は効果的ではありません。
タイヤ空気圧
タイヤの空気圧チェック
内圧を量れる空気入れであれば問題なく行えます。
メーター付きの空気入れであればbar/PSIが量れれば問題ありません。
タイヤはメーカー、種類によって空気圧がそれぞれ設定されています。
基本的に指定された空気圧は守って貰えれば問題はありません。
空気を入れる入口のバルブについては以前に記事に書いたのでそちらを参照して下さい。

メーカーにもよりますがタイヤの空気圧は最大のみ記載されているが
最低は記載されていないメーカーも増えてきました。
主にライダーの体重とタイヤとリムの相性にもよりますが3/4~2/3位までは落せます。
私はマウンテンバイクで山を走る時は最大4barのタイヤを1.5~2barまで落としてますが
マウンテンバイクとロードバイクではHE規格とWO規格で異なる物があります。
ETRTOと言うタイヤとリムのサイズ基準の規格があり
29er(MTB)とワイドリム等の登場によってかなりややこしくなっています。
新しいETRTO規格が制定されてのでそこについては機会が有れば書きますが
要するにHE規格のチューブレスタイプが今は多くなっていてそちらは
比較的空気圧が下げ易くなっています。
この辺りはかなり専門的な事なのと新しい物が多く出てくるので生業にしていなければ
必要になったらその都度、調べて対処する方が良いかも知れません。
WOクリンチャーにおいては低い空気圧で乗る場合は
リスクが有る事は知っておく方が良いでしょう。
[aside]ちなみに
ETRTO とはThe European Tire and Rim Technical Organization
国際規格みたいになってますが一応欧州規格になります。
日本の某リム製造も行っているA社が競輪用のリム以外製造を終了したのも
この辺りはあると思っています。
競争力のあるメーカーとして残るには規格の理解が必要なのと選択と集中が迫られます。
[/aside]
ヘッドパーツ
ステアリングを支えるヘッドパーツ
乗り込んでいるとガタが出たり汗によって錆びている事が有ります。
前ブレーキを掛けたまま自転車を前後に押引きしてガタが無いか
ハンドルを左右に振ってゴリが無いかを確認します。
ブレーキ
ブレーキが効く事は大切です。
速く走る為に一番大切な事はブレーキが良く効きコントロール出来る事にあります。
ブレーキのシューの減り具合はよく見ておきましょう。
リムブレーキの場合溝が残っているのか。
ディスクブレーキの場合はパッドの残り具体はローターが付いたままでは
目視確認が難しいので車輪を外してから行います。
ハンドル
ロードバイクのような特にリーチのあるドロップハンドルではてこの原理が働きます。
ハンドルクランプの締め付けが必要なトルクに達成していない場合は
走行中にハンドルが下がる可能性が有ります。
自転車に乗っていると振動でボルトも緩むので定期的なトルク管理は必須です。
締め付け管理についてはボルトの数やクランプ方法によって異なります。
トルクレンチもプリセット式とデジタル式もありますが高価である為、
最近はトルクが5Nm等に最初から決まった簡易のトルクレンチもあり
そちらは比較的安価に入手できるので最後のチェック用として購入すれば
トルク管理も精度が上がるのでお勧めです。
このような工具でも簡易的ではありますが、トルクを管理することが可能です。
オーバートルクによる締め付けすぎや、逆にしっかり締め付けることができていないことが初心者の方に特に多く見られます。
オーバートルクはステムやハンドルの破損の恐れがあります。
また、締め付けが弱いと落車や大きな事故の原因になります。
初心者の方こそ、トルクレンチの購入をおすすめします。
自転車に乗った後のメンテナンス
洗車
何よりも洗車をする方が良いと言う事は間違いありません。
必ず乗った後に毎回洗車する必要はないと思いますが定期的には必要です。
それ以外は拭き掃除でも全然良いと思うのですが
洗車をせず外観だけ拭いて綺麗に保っている自転車は良く見ます。
その様に拭いて外観を綺麗にしてきただけ自転車の中身を
メカニックとして何度も何度も観てきましたがなかなかすごい物です。
例えるならナウシカの腐海みたいな感じです。
これらは主に汗によるもので人間の汗は普段の運動量にもよりますが
たまに運動する人が酸性、そのまま運動を続けていればアルカリ性となります。
ヘッドパーツが錆びてダメになっている物やステムのボルトが錆びてしまっている物
アルミパーツにアルカリ性の汗は酸化腐食を促進させます。
これが汗による効果です。
洗車の目的は大きくこの二つが目的で
[乗っている人間から垂れる補給食や飲料の垂れと汗垂れの除去]
[タイヤの巻き上げ等により付着する汚れの除去]
山でマウンテンバイクに乗る人達は洗車と言うものは当たり前だと思います。
汚れの付着があるままだと、もしもクラック等の破損などが有る場合は
目視ではなかなか気づけないのです。
洗車は自転車に乗り続ける為に基本中の基本なのです。
洗車の際は中性洗剤を使用する為、アルカリ性も中和されると言う訳ですが
これらは普段から洗車をしている場合に限った話でたまにしかしなかったり、
今までしていなかったが洗車したら急によくなると言う訳ではありません。
例えるなら普段から不摂生な人が急に健康食品を食べたと言って急に健康にはならない。と言う事です。
洗車方法についてはまたの機会が有ればとして、どうしても時間がない場合は
シャワーで水を掛けるだけでも全然違います。
掛け終わった後は必ず拭いて注油してください。
最近ではスポーツバイクの洗車専門のお店もあります。本当に凄いです。そういう専門ショップを利用するのも良いと思います。
注油
走る前の注油もしたかも知れませんが、ここでいう注油はチェーンだけでなく変速機などの駆動パーツも含みます。
注油については実は条件にもよりますが毎回必要ではありません。
条件と言うのは距離です。
たとえば
週末に200~500km程乗ります。
と言う週末ライダーの場合は毎回乗り終わった後に注油しておくべきでしょう。
それが
毎日50km乗ります。
と言うライダーだと7~10日に一度程度で注油となります。
また走る場所(街中、海近辺、未舗装路)などによっても変わります。
洗濯
使用したウェアの洗濯
どの様にしているでしょうか?
ウエア類の手入れは、初心者の方にとってわかりにくいことの一つだと思います。
サイクルジャージ、レーサーパンツ、ビブ、グローブ、サイクルキャップ
そのまま洗濯機で洗っているでしょうか?
ウェアは基本洗濯ネットに入れて洗います。
そのまま洗濯機に入れて洗うと生地が絡んで痛みます。
その絡みによる痛みを回避する為の洗濯ネットです。
またジャージなどはファスナーを締めてから洗う方が更に痛み難くなります。
ジャージのファスナーは殆どの場合は開具によって開閉出来るフルジップだと思います。
ファスナーが開く開製品では蝶棒が箱に入ってスライダーを上げる構造ですが
ファスナーを開いたままにすると蝶棒が痛み、最悪の場合は蝶棒が折れて無くなります。
ファスナーに開具が無い止製品のハーフジップ等のジャージの方が傷み難いと言えます。
またベルクロ(マジックテープ)の付いたグローブ等のウェアがあれば
他のジャージと一緒に洗うと傷み易いので小さい洗濯ネットで分けます。
サイクルキャップはネットに入れてもツバが折れ易いので
こちらはブラジャー用の洗濯ネットを利用するとツバは折れなくなります。
使用しているウェアの生地によっては洗剤にも気を使ったり洗い分けが必要です。
防風や撥水機能があるジャケット等では洗剤によってはそのまま洗うと
それらの機能の役割を果たす生地や加工が傷み機能低下する場合があります。
私が行っている洗濯方法を紹介しますと
シューズ以外のウェアはヘルメットも含めて着たまま浴室に入り、そのままシャワーを浴びます。
その際は熱湯のシャワーは避けます、暖かくても30℃までにして下さい。
私の場合は夏だと水です。
特にマウンテンバイクだと山以外でもタイヤの巻き上げでウェアが汚れていますので
外側に付いた大きな汚れを効率良く落とす方法としてとても有効です。
汗とともに汚れをウェアから落とせたらファスナー等を全て閉じて洗濯ネットに入れて
洗濯機にて洗いますが直ぐに洗濯が出来ない事もありますよね。
その際は一度汗を水で濯いであるので半日位は持ちます。
汗がついたまま放置は可能な限り避けて下さい。
これは汗のアルカリ性や皮膚、油脂が付いている為です。
洗剤については中性洗剤と勘違いされる方も多いですが弱アルカリ性の洗剤です。
中性洗剤では生地痛みが早くなり生地によっては硬くなります。
洗剤を購入する際は裏側の成分表示に「弱アルカリ性」と書いてあれば問題ありません。
ちなみに私が使っている洗濯洗剤はP&Gのアリエール スポーツ
P&Gジャパンのオフィスが神戸にあるので地元の企業は応援したくなります。
ウインドブレーカー等の防風や撥水機能が洗う際も同じですが
着たままシャワーを浴びて手でウェアを撫でて汚れを落とします。
これ好きな人は分かるかも知れませんがジーンズと同じなのです。
干す際は直射日光は避けて日陰で干します。
私は裏返したまま日陰で干します。
乗った後のメンテナンスは自転車だけでなくウェアも大切になります。
洗剤も色々な専用の物が販売されているので色々と試してみましょう。
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