ロードバイクの軽量化 Part2 ~目指せ5kg台! 効率の良いパーツ選び方~

はじめに

前回は軽量化のメリット・デメリットとパーツの紹介についての記事を書かせていただきました。

前回記事はこちら↓

ロードバイクの軽量化のメリットとデメリット!軽量化に効果の高いパーツ紹介!

今回は軽量化について、筆者自身かなりこだわって取り組んでいたので自身の例を紹介しながら、前回より深堀りしていきたいと思います。

まず、私自身が軽量化にこだわり始めた理由として山が苦手というのがメインになります。
体格的にはクライマー向きと言われるのですが、脚質は平坦のほうが向いているようです(笑)
チームのメンバーや仲間たち走っても山でいつも置いて行かれるので、機材で誤魔化してやろうと考えたわけです。

私の現在の愛車はこちら

Cannondale supersix evo Black inc. 2014

構成は
メインコンポーネントはSram red22 11s 機械式
ハンドル、ステム、シートポスト、ボトルケージをENVEで統一
ホイールはENVEの前身であるEDGE 1.45の超軽量カーボンホイール
ペダルはlook keo blade carbon Ti

この状態でペダル、ボトルケージ、サイコンマウント込で5,9kgという、超軽量仕様に仕上げています。

まだまだ軽量の余地がありますが、見た目と統一感を重視したので、一応この形で完成形ということにしています(笑)

さて本題ですが、ロードバイクを軽量化するにあたって、どのようなパーツ選びをするのが良いのでしょうか

極論を言うと自分自身を軽量化するのほうが軽量化の幅も恩恵も大きくなんせコストがかかりません(笑)

まあ、これを言ってしまうと自転車のカスタムの楽しさもなくなってしまうので…

注意
軽量化する際のパーツ選びで何より大切なことは中華パーツやコピー品を使わないこと!
実際、中華パーツ(ハンドル、ステム、シートポスト等)はかなり軽量なものが多いです。
しかし、安全性や耐久性の面では正規品とは比べ物にならないほど劣ります。
ハンドル等は良い例で、中華製ハンドルは負荷をかけると、しなるものや人の力で簡単に折れてしまう物もあります。
自分の命はお金では買えません。安さに惑わされず、きっちり正規品を選びましょう。

ホイール

では、まず1番目はホイールから!
リムブレーキのモデルで紹介しています。
先日の記事の中でも軽く紹介していますのでそちらもご覧下さい!

アルミ編

軽量化の中でも最も効果が大きいパーツはホイールです。
完成車についてくる純正のホイールは鉄下駄と呼ばれるくらいに重いです。
これを、アルミのミドルグレードに交換するだけでもかなりの軽量化になります。

例として
一般的によく完成車に付属するホイールである、シマノ WH-RS010(リム)とCampagnolo ZONDAを比較してみます。ついでに同社のハイエンドアルミホイールである、SHAMAL ULTRAも比較します。

WH-RS010
前後:約1920g

ZONDA C17 クリンチャー
前後:約1596g

SHAMAL ULTRA C17 WO
前後:約1495g

といった感じになります。
比較してみると、意外とZONDAは軽いです。
値段的にも手の届きやすい価格ですので、軽量化の第一歩におすすめです。
もちろん、ホイールは重量だけでなく、ハブのベアリングによっても大きく変わります。
重量が軽くても、ハブの回転が悪いと軽量化の恩恵は減りますし、
逆に重量が重くても、ハブの回転が良いと、平地での巡航や下り坂は恩恵が大きくなります。(重い分、立ち上がりやアップダウンの多い道がしんどいですが)

アルミのホイールは丈夫ですし、ガンガン使えます。
が、どうしても軽さには限界があります,

カーボン編

アルミハイエンドじゃ物足りない!
もっと軽いホイールが良い!
見た目のインパクトが欲しい!
と思う方にはカーボンホイールをおすすめします!

カーボンと言う素材の特性上、アルミよりも更に軽量にすることが可能です。
軽いのでアルミではなかなか難しいディープリムもたくさん種類があります。

もちろん、メリット、デメリットはあります。

アルミリムと比較しながらカーボンホイールのメリット、デメリットを紹介します!

メリット

・アルミ:丈夫。制動力が高い。ダウンヒルの際にブレーキ熱を気にしなくても良い。クリンチャーが主流なのでパンク時の対応が簡単。高くても15万円以内で収まり、比較的安価
・カーボン:軽い。様々なリムハイトがあり、見た目のインパクトだけでなく、空力面の性能が良い。メーカーが多い。

デメリット

・アルミ:軽さに限界がある。リムハイトが高いものがほとんど無い。ハイエンドクラスになると、種類が少なく、選択肢があまりない。性能も似たりよったり。
・カーボン:ブレーキ熱に弱い、制動力が低い。ブレーキシューはカーボン専用のものが必要。(DISCモデルは関係無いです。) 中華製品(ノンブランド品や偽物)が多く出回っている。高価。強い衝撃を与えると割れたり、クラックが入るため繊細に扱う必要がある。

といった感じになります。
リムブレーキのカーボンホイールのデメリットは実際多いと思います。しかし実際に使ってみると性能はカーボンホイールに軍配が上がると個人的には考えています。
私自身、ホイール沼にハマりカーボンホイールしか所有していない時期もありました(笑)
デメリットは目立ちますが、最近は少しずつ改善がされていっています。
例えばCampagnolo社やFulcrum社のAC3加工。制動力が従来のものにくらべ高くなり、排熱性も高いため、ブレーキ熱によるリムの膨張の心配も少なくなりました。

(AC3加工)
また、少し前まではチューブラーが主流でタイヤ交換やパンク時の不便さが目立ちましたが、最近ではクリンチャーやチューブレス対応のものも増え、その心配も解消されつつあります。
正直、軽さや性能を求めるのであればチューブラーの方が良いと個人的には考えています。(転がり抵抗の少なさや構造上、単純にクリンチャーより軽いため) 
近頃のDISCモデルへの移行により、カーボンホイールのデメリットはかなり少なくなっているので、今後はカーボンホイールが中心になっていくのではないかなとも思います。

カーボンホイールは軽いものだと、前後で1000gを下回る物もあります。(LightWight等)
こういったホイールを導入すると簡単に軽量化できますが、かなり高額ですし取り扱いにも気を使うので正直あまりおすすめはしません(笑)

サドル・シートポスト

続いてサドル、シートポスト!

ここは簡単に交換できますし、軽量化による恩恵も大きいです。
シートポストとサドルを交換するメリットの中でも最も体感しやすいもので、ダンシングの際のバイクの振りが軽くなることが挙げられます。
バイクの振りが軽くなると、無駄な力を減らすことができるので、ヒルクライムでも楽になりますし、スプリントのキレも良くなります!

モノが小さいので大きな軽量化はできませんが、ホイールほど費用もかからず、体感しやすいのでおすすめカスタムです。

サドル

サドルは純正でついているものは、レールがクロモリであったり、スチールだったりするのと、座面のクッションもふかふかで重いです。重いですが、丈夫で座り心地も良いので誰でも快適に乗れる様になっています。
しかし、重いと動きがもっさりしますので、できれば早めに変えたいパーツです。正直、種類がかなり多いので迷われる方が大半だと思います。
レールの材質だけでも、カーボンやチタン等ありますし、メーカーによってレールの呼び名が変わったりします…
座面も幅が広いものから、今流行りのパワーサドルのようなショートノーズの物もあります。
また自分のお尻の形と合うかであったり、体の柔軟性、乗り方によっても合う、合わないがあります。

超軽量なサドルで、レールから座面まですべてカーボンの物もあります。(クッションは全く無いです)
フルカーボンサドルだと、100gを切るようなものが多いです。

色々書きましたが、自分にあったサドルを探す方法は何パターンかあります。

・見た目や重量で選んで、とりあえず買ってみて自分に合うか試す。合わなかったら売却する。
・仲間の自転車のサドルを試させてもらう。
・テストサドルを使ってみる。

個人的には実際に自分のバイクに取り付けて試すことができるので、テストサドルはおすすめです。

話が少しそれましたが、軽量化の観点からサドルを選ぶとカーボンレールのものを選べば間違いないです。
しかし気をつけなければならないこととして、シートポストの櫓がカーボンレールに対応のものに交換する必要があります。

シートポスト

サドルを軽量化するのであれば、シートポストも一緒に変えてしまった方が良いと思います。

シートポストはカーボンのものがおすすめです。
軽いだけでなく、振動吸収性に優れており快適にもなります。
アルミでもカーボンよりも軽量のものも一部ありますが…

先程も述べたとおり、ヤグラには要注意です。
サドルのレールはアルミ等の金属製のものは円形のレールですが、カーボンレールの場合、縦に長い楕円形になります。
そのため、楕円レール対応のヤグラでないとしっかりサドルを固定できないため、カーボンレールサドルが使えません。

カーボンレール対応ヤグラは別売りされていることもありますし、両対応のもの、同梱されているものもあります。
購入前にしっかり確認しておきましょう。

また、これはカーボンパーツ全体に言えることですが、締付けトルクにはしっかり注意しましょう。
トルクをかけすぎると、簡単に割れてしまいます。シートポストは特に要注意です。
実際、オーバートルクでシートポストが割れてしまったり、変形してしまったりしているものをよく目にします。
締め付ける際は闇雲に締めるのではなく、できればトルクレンチを使用しメーカー規定の値を守りましょう。
トルクレンチ についてはこの記事に軽く記載しています!↓

初心者必見!ロードバイクのメンテナンス!乗車前後の日常メンテナンスついて

また、カーボンパーツは滑りやすいです。
そのため、カーボングリスといった滑り止めになるようなグリスが売られていますのでしっかり塗っておきましょう。

おすすめのサドルやシートポスト等、また別の記事で紹介したいと思います。

今回はホイール、サドル、シートポストについて書きましたが、次回以降はハンドル、ステム、ボトルケージ等のアクセサリー類なども書いていきますので、興味があれば見ていただけると幸いです。

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