TTやトライアスロンなど、高層巡航に特化したレースの歴史と共に、カーボンホイールを作り続けてきた、実績あるアメリカンブランドです。
以前から、トライアスロン、TT等のレースでのシェアは高く、約半数のアイアンマンたちが使用しているとも言われていますが、ロードレースではあまり多くありませんでした。
中でも、ZIPP303はパリ・ルーベの石畳を制した、世界で初めてのカーボンホイールです。
路面の凹凸が続く過酷な石畳の多いステージでは、各チームが強度上の問題を抱え、安心感の高い金属製のホイールを選択し、バイクをチューンナップしていましたが、カンチェラーラは、他ブランドのアルミリムでも大破していくのを横目に、ZIPPのカーボンホイール、フロントを303、リアを404で走行し、高い振動吸収性と、空力性能を発揮し、フィニッシュラインまで走り切る事のできる耐久性を、勝利という形で証明しました。
それにより、信頼と知名度を大幅に拡大したことで、アマチュアライダーからプロまで、使いたいホイールとして知られた存在となっています。
近年では、軽量化を意識したリムハイトの低いモデルから、平地での高速巡航用のディープリムモデルまで、ロード用ホイールのラインナップが拡充されています。
ホイールに対するこだわりは、常に高い意識で開発に注がれており、リム表面に施される小さな凹み(ティンプル加工)を施し、空気抵抗を軽減する。
VCLC(Visco-Elastic Constrained Layer Control)リムの成形時に粘弾素材を挟み込み振動吸収性を向上させる技術。
また、リム外周にケブラー繊維を配することで、剛性と耐久性を高めています。(Carbon Bridge)
内側が丸みを帯びており、全体的に幅広リム形状は、firecrestと呼ばれ、横風を含めて空気抵抗を低減する、などの単に軽量化をするだけでなく、実戦においてのシュチュエーションを計算した、テクノロジーの追求を行っているメーカーです。